船橋二和病院からのお知らせ
2026.01.30 医療コラム
尿管結石 -激痛と予防-
船橋二和病院 綿貫友哉医師
突然の背中や脇腹の激しい痛み、血尿や冷や汗、吐き気を伴い、腎臓でできた小さな「石」が尿の通り道に詰まる疾患です。生涯で男性の約15%、女性の約7%が経験するとされ、食生活の欧米化により増加しています。実はとても身近にある疾患です。
治療はまず痛みをとること
治療はまず点滴や鎮痛薬を使用し、痛みを抑え、自然排石を待つのが一般的です。しかし、石が大きくなってくると衝撃波で砕くことや、内視鏡で取り出すことが必要な場合もあります。
生活の中でできる予防法
水分を取ることで予防にもダイエットにも?
再発率が高く、予防には生活習慣の改善が不可欠です。
①水分をしっかり摂る(食事分も含めて1日2リットルくらい)
②肥満の防止
③シュウ酸を多く含む食物(ホウレン草など)を食べ過ぎない
ちなみに、結石予防だけでなく、モデルさんが水を多く飲むことがあるように、適切な水分摂取は、体内に水をためこもうとするホルモン(バソプレシン)を抑える作用があり、代謝改善やダイエットにもプラスになる可能性があり一石二鳥です。
高齢者が気を付けたいこと
高齢の方では、腎機能が低下、心不全などで水分制限が必要な場合もあります。そのため、主治医と相談しつつ、ご自身にあった水分量を守ることが大切です。また、結石が病状を悪化させ、腎盂腎炎や腎機能低下を起こす危険もあります。痛みのほか、尿が濁る・発熱があるときなどは早めに受診してください。
ジェットコースターで石が出る?
最後に、興味深い研究があったのでご紹介します。アメリカの泌尿器科医が「ディズニーランドのビックサンダーマウンテンで石が出た」という患者の声をヒントに実験。腎臓模型に結石を入れて乗車したところ、先頭席で排石率は12%ほどだったのに対し、最後尾ではなんと64%も排石されたとのことです。もちろん正式な治療法ではなく、まだまだ根拠に乏しい研究ですが、面白い実験です。みなさんも、ジェットコースターに乗った後に医師が出たなんてことがあるかもしれません。
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