婦人科,産婦人科

外来の特徴

男性医師・女性医師が診療を担当しております。月経の相談から加齢に伴う変化の相談まで幅広く診療しております。陰部の異常などは人には言いづらい部分ですが心配なことがあればお気軽にご相談ください。

診療時間
診療体制表


当院の強み

骨盤臓器脱のリング治療・手術を行っております。リハビリスタッフが担当するウィメンズリハビリも行っております。また良性疾患の手術、子宮頚部異形成の手術等も行っております(詳細は下記)。月経困難症や更年期症状に対し、漢方薬を中心とした治療も可能です。

診療内容(一部)

妊娠の診察

妊娠初期から15週頃までは婦人科での内診を行います。16週頃より妊婦健診を行っております。原則として無痛分娩は行っておりません。他院で里帰り分娩される方の妊婦健診も受け付けております。

月経についての相談

生理痛、生理の量が多い、月経不順、無月経、PMS(月経前症候群)などの月経についての相談・治療を行っております。

低用量ピル(LEP)、黄体ホルモン治療、ミレーナ、漢方治療などの選択肢を提案しています。

不妊治療

当院では不妊症の原因検査(血液検査、感染症検査、子宮卵管造影検査、精液検査)を行っております。不育症の検査は血液検査のみ行っております。治療としてはタイミング法と人工授精を行っており、体外受精は行っておりません。

更年期症状
漢方薬、ホルモン補充療法(HRT)などの治療を行っております。プラセンタ治療は行っていません。

骨盤臓器脱、尿漏れ、過活動膀胱

外来治療・手術治療を行っております

子宮がん検診
子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの発見のため1~2年に1回の定期的な検査をお勧めします。自治体の子宮がん検診は子宮頸がんの検診となっており、経膣超音波検査(エコー検査)での子宮体癌・卵巣癌の検診を併用することをお勧めしています。また閉経後に不正出血がある場合には特に子宮体癌の検査をお勧めします。

その他
  • 不正出血の相談
  • ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)の相談
  • 陰部のかゆみ、できもの、しこり、感染症検査など
  • 子宮頸がんワクチン(シルガード9) ※電話予約が必要です
  • アフターピル、経口避妊薬、避妊目的のミレーナ、人工妊娠中絶、月経移動は自費診療で行っております

婦人科手術の取り扱い

良性腫瘍

対象疾患:子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣腫瘍、子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)、子宮頚部異形成、子宮脱、月経モリミナなど

小手術(静脈麻酔)

対象疾患:子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、尖圭コンジローマ、バルトリン腺嚢胞、筋腫分娩、流産、人工妊娠中絶(妊娠11週まで)など

 

当院で施行可能な主な手術と入院日数

(患者様によっては入院日数が変わることがあります。)

  • 子宮全摘出術(開腹)89日、(腹腔鏡下)6泊7日
  • 子宮筋腫手術(開腹)8泊9日
  • 子宮脱手術(膣式子宮全摘術+膣閉鎖術、膣壁形成術)8泊9日 (膣閉鎖術)4泊5日
  • 卵巣腫瘍手術(腹腔鏡下)67
  • 子宮頚部円錐切除術23日または12
  • 子宮内膜全面掻把術23日または12

婦人科疾患について

良性腫瘍

子宮筋腫

子宮筋腫は子宮筋層から発生した良性腫瘍で、筋腫のできた部位(粘膜下筋腫・筋層内筋腫・漿膜下筋腫)により症状に大きな違いがあります 粘膜下或いは筋層内筋腫では、月経量が増加、結果として貧血をきたします。貧血を放置すると心肥大更には狭心症・心筋梗塞(筋腫心)をきたすことがあります。子宮筋腫の治療には手術・薬物療法・動脈塞栓術など様々な方法がありますが、いずれも一長一短の部分があります。
手術の方法には開腹・腹腔鏡下・腟式があります。腟式手術は大きな筋腫や未産婦さんでは困難な場合が多く、また開腹歴のある方でも困難な場合があります。腹腔鏡下手術は低侵襲な方法ですが、腟より子宮を取り出すことが困難な場合は小切開を必要とすることがあります。開腹手術は大きな筋腫や癒着のあるような場合でも可能であります。
妊孕性温存(将来の妊娠・出産を希望する方)として筋腫核出術があり開腹・腹腔鏡下で行われています。ただ出血量増加による輸血の可能性・将来的な筋腫再発などがあり、妊娠希望の無い方には一般的に行われていません。
薬物療法にはGnRHaといわれる薬剤を使用します。筋腫は女性ホルモンにより発育するとされ、GnRHaは女性ホルモンを遮断することで筋腫を小さくすることができます。しかし若い女性に使用すると更年期障害(顔のほてり・発汗・動悸)や骨粗鬆症をきたすことがあり、すべての方に行える治療法ではありません。

卵巣腫瘍

卵巣腫瘍は良性・中間群・悪性、また様々な組織型があり、超音波断層法やMRI、腫瘍マーカー測定などで慎重に診断することが必要となります。(卵巣はお腹の中にあるため手術前に組織検査を行えず、手術時に良/悪性を鑑別することは困難なこともある)
  良性卵巣腫瘍では腹腔鏡下に腫瘍摘出あるいは卵巣摘出を行います。悪性を疑った場合には破綻を避け、腹腔内所見を得る目的で一般的に開腹手術を行います。
中間群でも原則として開腹手術を行っています。

骨盤臓器脱

子宮・膀胱・直腸・小腸・子宮全摘後の膣などが膣の入り口からでてくる状態を骨盤臓器脱といいます。

膀胱が下がってくることが最も多いですが、膀胱と子宮がどちらも下がってくることもあります。

全女性の1割以上が罹患しているといわれ、頻度の高い病気です。
治療法等くわしくはこちら
骨盤臓器脱とは?原因は?

悪性腫瘍

婦人科の悪性腫瘍には子宮頸がん、体癌、卵巣癌などが知られています。

子宮頸がん

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発症し、ウイルス感染の種類・期間により、前がん病変(子宮頸部異形成)→浸潤癌となります。このため性交経験のある女性では子宮がん検診を受診することが勧められています。また子宮頸がんの初発症状は性交時出血であり、このような症状を認めた方は積極的に産婦人科を受診するようにしてください。子宮頸がん(浸潤癌)では大きな手術や放射線療法が必要となり、子宮を温存できるケースはあまりないと考えてください。また検診により前がん病変で発見された場合は円錐切除により子宮を温存、将来の妊娠・分娩も可能であります。若い女性の場合産婦人科を受診することに抵抗があると思いますが、当院には女性医師もいますので是非ご相談ください。

子宮体がん

子宮体がんは閉経期女性に発生する悪性腫瘍であり、女性ホルモン依存性腫瘍の一つとされています。リスクファクターとして未産婦(不妊)、高血圧、糖尿病、肥満などが知られており、また乳がんの既往のある方やホルモン剤を飲んでいる方も気を付けてください。子宮体がんの初発症状は閉経後出血であり、一寸痛いですが、子宮内膜細胞診・組織診で確定することが多いです。治療は手術が第一で必要により化学療法を行うことがあります。

卵巣がん

卵巣癌は自覚症状の出にくい腫瘍であり、サイレントキラーともいわれています。病院を受診する理由としては「最近お腹が出てきた(スカートがきつくなってきた)」、「お腹に何か塊を触る」などであり、病初期から腹水、胸水をきたすこともあります。超音波断層法で比較的容易に診断できますが、進行度合いを画像、腫瘍マーカーなどで検査する必要があります。治療の中心は手術ですが、半数以上の患者様では化学療法を必要とします。

担当医師紹介

  • 氏名

    鎌田 美保

    役職

    科長
    管理医師

    資格等

    日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医
    母体保護法指定医

  • 氏名

    松井 英雄

    役職

    資格等

    (2010年5月~2018年3月 東京女子医科大学産婦人科主任教授)
    日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医、母体保護法指定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本がん治療学会臨床試験登録医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医・指導医、日本胎盤学会評議員、日本絨毛性疾患学会員

  • 氏名

    向後 恵莉

    役職

    資格等

    日本産科婦人科学会産婦人科専門医

  • 氏名

    北野 麻衣子

    役職

    資格等

    日本産科婦人科学会産婦人科専門医

  • 氏名

    園田 重昭

    役職

    資格等

    日本産科婦人科学会産婦人科専門医

  • 氏名

    佐久間 有加

    役職

    資格等

    日本産科婦人科学会産婦人科専門医

診療体制表 MEDICAL SYSTEM CHART

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