船橋二和病院からのお知らせ

2025.05.14 患者様へ

産婦人科 骨盤臓器脱診療のご案内

膣から何かでてきているなどの陰部の違和感、頻尿・尿漏れがある。

こんな症状は骨盤臓器脱かもしれません。産婦人科にお気軽にご相談ください。

骨盤臓器脱とは?

子宮・膀胱・直腸・小腸・子宮全摘後の膣などが膣の入り口からでてくる状態を骨盤臓器脱といいます。

膀胱が下がってくることが最も多いですが、膀胱と子宮がどちらも下がってくることもあります。

全女性の1割以上が罹患しているといわれ、頻度の高い病気です。

骨盤臓器脱とは?

原因は?

「骨盤底筋」と呼ばれる臓器を支える筋肉が弱ることで起きます。妊娠・出産・加齢・なども原因といわれます。慢性的に腹圧をかける状況(立ち仕事、農業、介護、肥満)なども原因となりやすいです。

原因は?

症状は?

・何かさがってきている

・トイレに行ってもすっきりしない

・膣からピンポン玉のようなものが出てくるなどの症状を訴える方が多いです。

夕方になると違和感が強くなるのも特徴ですが、進行すると1日中出て戻りにくくなります。

ご自身でできること

軽度の症状であればご自身でできる工夫だけで対処することもできます。

  • ★骨盤底筋訓練

症状を改善、悪化させないために重要です。日常のトレーニングが大事ですが

当院では専門のリハビリスタッフに見てもらう外来もあります (金曜午後 完全予約、自費料金) 

  • ★排尿の際に指で押し戻す、重いものをもたない、便秘の予防・力まない、体重をふやさないことが大切です。

病院受診や治療が必要なのは?

・挟まった感じで歩きにくい   
・尿や便が出しづらい   
・こすれて出血がある

これらの症状により日常生活に差支えがある場合には治療をお勧めします

治療方法 婦人科外来にてご相談ください

①骨盤底筋訓練
 ウィメンズリハビリのご案内はこちら
サポーター、クッション…軽度の症状の場合に適応となります。自費で購入となります。

・三井メディカルジャパン「フェミクッション」 

・アダム医健「骨盤底サポーター」

  • ③リング…ドーナツ状やキューブ状のシリコン製の装具を膣に入れてささえます。
  • 通院頻度:13か月おき、半年おきに新しいリングと交換します。デメリットとしておりものが増えたり、膣が傷ついて出血したりすることがあります。くっついてしまい取れなくなることが稀にあります。※ご自身で毎日出し入れする方法をお勧めします。その場合は半年に1度の受診で済みます。入れっぱなしにしていると膣が傷つく、くっついて取れなくなることがあります。

治療方法 婦人科外来にてご相談ください

  • ④手術 

唯一「治す」治療となります(手術をしても稀に再発することはあります)。

通院頻度を減らすことができ、リングのデメリットがありません。

専門的な手術が必要な場合は専門医のいる施設に紹介しています。

 

★「膣式子宮全的出術」+「膣壁形成術」「膣閉鎖術」 …入院期間9日程度

膣から子宮を全摘し、膣の壁を縫い縮める または 膣を閉じる方法です。

 

「膣閉鎖術」・・・入院期間7日程度 

子宮を残して膣だけを閉じる方法です。性交はできなくなります。

手術時間・入院期間が短くて済むため、高齢や合併症がある方にもできます。

※子宮が残りますが子宮がん検診が困難になる、おりものが出るなどのデメリットはあります。

 

☆「腹腔鏡下仙骨膣固定術」
※手術対応の専門医療機関をご紹介いたします

腹腔鏡手術(おなかに数か所小さな傷をつけ、おなかからの手術を行います)でメッシュを使います。再発率が低いです。手術時間は長くなりやすく、合併症のない方にお勧めです。

 

☆「経腟メッシュ手術」
※手術対応の専門医療機関をご紹介いたします

膣にメッシュを入れ、おりてきている臓器を支える手術です。

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