透析科

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当科の診療の特徴

船橋市では腎内科が透析施設を担っている病院が少ないため、船橋市や鎌ケ谷市などから腎疾患関連の方が数多く紹介されてきます。新たに透析を開始する”透析導入病院"として知られています。
当院透析ベッド数は50床で、月曜から土曜まで午前クールと午後クール稼働しており、入院、外来合わせて現在約150人の透析を行っています。また、無料送迎もワゴン三台で行っています。
 敗血症・多臓器不全や自己免疫疾患、閉塞性動脈硬化症に対する複合的血液浄化療法、脳症をともなう重症肝不全患者や重症急性膵炎の血液ろ過透析療法にも関わっています。他科で発生する急性腎障害の内科的治療および急性血液浄化に関しての支援や維持透析に関わるバスキュラーアクセスの作成も行っています。
 院内に回復期リハビリ病棟が併設されており、整形疾患や心不全なのでリハビリが必要な透析患者様の受け入れを積極的に行い、地域の透析患者様が腎臓以外の病気で入院加療が必要な時にも支援いたします。
また、通常の回診に加え、より良い透析医療を提供すべく、週一回のカンファレンスにて医師・看護師・臨床工学技士による意見交換を行い、患者様の透析条件や治療方針を確認しています。総合病院の中の透析施設であることから院内の各診療科との連携がとりやすいことが特徴です。

血液透析

当院では約9割の患者様がオンラインHDFにて透析治療を行っています。オンラインHDFは従来のHDFと比較し、大量の濾過を実現し老廃物を効率よく除去する事ができます。
透析導入患者数
2019年 2020年 2021年
透析導入患者数 37件 45件 56件

急性血液浄化療法、病棟透析、各アフェレーシス

CHDF(CAH-CHDFを含む) 血漿交換療法, 二重膜血漿交換療法, LDL吸着療法, PMX⁻DHP療法、レオカーナ療法
High Care Unit(HCU)における急性期血液浄化、一般病棟における病棟透析、透析室における各アフェレーシスを実施しています。CHDFは循環動態の不安定な重症患者の腎補助療法や,うっ血性心不全などの体液過剰に対する治療法として利用されているだけでなく,肝不全に対しては肝性昏睡物質の持続的除去に有効であり,肝補助療法としても用いられていています。さらに,ヘモフィルターの膜を選択し、血液浄化量を増加させることでサイトカインの除去が可能となるCAH-CHDF療法も行っています。ITP、劇症肝炎などに対する血漿交換、薬物中毒に対する血漿吸着療法、血行再建不可能なASOに対するレオカーナを使用した吸着型血液浄化療法、敗血症に対するCAH-CHDF ,PMX-DHP療法など施行しております。
2021年度の診療実績
  2019年 2020年 2021年
CHDF(CAH-CHDFを含む) 102件 55件 33件
血漿交換療法 9件 14件 1件
血漿吸着療法 22件 9件 9件

シャントエコー

KONICA MINOLTA 1台、FUJIFILM ポータブルエコー 1台を透析室に常備し、穿刺困難な場合のエコー下穿刺、狭窄音の出現したシャント血管や瘤化した表在化動脈などその場でエコーを施行し評価を行います。また、シャントエコーに熟練した技士による教育システムも構築しています。
シャント関連治療実績
2019年 2020年 2021年
透析室内におけるシャントエコー 234件
シャント手術関連 102件 120件 138件
PTA 25件 41件 65件
シャントエコー

腹水還元療法(CART)、腹水静脈シャント(デンバーシャント)管理

透析患者様の難治性腹水に対してCART療法およびデンバーシャント作成・管理を行っています。血液透析患者様は体液コントロールが繊細であり、腹水貯留を認める事があります。その際に、CART療法やデンバーシャントを設置し、患者様のQOL上昇を目指しています。

フットケア

『透析に通える足をいつまでも!』をモットーに全患者様に毎月フットケアを行っています。
透析患者様の下肢には、糖尿病や栄養不全による免疫力の低下、さらに動脈硬化による血行障害の影響で、靴擦れなどの軽い傷であっても、治癒が遅延し壊疽に進行してしまい切断を余技なくされる事が少なくありません。
切断を回避するためには定期的に足を観察し、異常に対して迅速に対応する事が大切です。 患者様の“足”を救うためのフットケアは“命”を守る事と考えケアを行っています。
当院の透析センターでは
●月一回の定期的な会議で患者様の状況を共有します(業務時間内に30分程度)
●月一回患者様のフットチェック(チェックリストに沿って行っています)
●異常発見時にはすぐに皮膚科・循環器科にコンサルトを行います
●フットケアを行う物品のチェックを行い、スタッフが使いやすいように補充していきます(爪切りやグランダーなど使用)
●年一回フットケア学会に参加しています
●適宜患者様向けの機関紙にフットケアの情報提供を行い、セルフフットケアを促しています
●メディカルフットケアワーカーが透析スタッフに物品・その使用方法を伝授しています。
フットケア

栄養指導

正常な腎臓は1日24時間休むことなく働いていますが、血液透析患者さんが行っている血液透析は週3回、1回当り3~5時間程の治療です。蛋白や塩分、リンやカルシウムなど、さまざまな食事制限を強いられますが、その中で、筋力を落とさずに血液透析とうまく付き合っていくために管理栄養士による定期的な栄養指導をおすすめしています。また、看護師による栄養相談も行っています。

透析時運動療法

専門の理学療法士により、透析中の運動療法を開始しました。透析患者では、運動不足が脳卒中も含めた心血管疾患を招き死亡率を上昇させることがわかっています。透析中のみならず、自宅での運動内容の指導、透析生活の悩みの共有・アドバイスなども含め支援したいと思っています。
透析時運動療法

透析に使用する医療機器紹介

1:透析液作成装置関連
●RO装置・・JWS社製MXR751C-H、MIZZ255PC-H
●B液作成装置・・日機装社製DRY-50B
●A液作成装置・・ニプロ社製NPS-50A
●透析液供給装置・・日機装社製DAB-40NX、DAB―20NX
●透析液中エンドトキシン測定器・・フジフィルム社製トキシノメータDiaNeo

2:透析監視装置
●多人数用・・日機装社製DCS-100NX(43台)、DCS-200Si(7台)*Dialysis Full Assist System(D-FAS)あり
●個人用・・日機装社製DBB-200Si(1台)、DGB-02(1台)
--経験が一年以上の臨床工学技士はメーカーの保守管理研修を履修し、年一回の間隔で透析装置全体の保守点検を実施しております。
--個人用透析装置により病棟での透析が可能

3:多用途血液浄化装置
*旭化成メディカル社製ACH-Σ(2台)、ACH-10(1台)

4:透析支援システム Future net web +導入しています

職員募集

透析科の医師・看護師・臨床工学士を随時募集しています。
当院は透析教育関連施設であり、透析専門医・指導医の取得が可能です。
また、当科在籍スタッフは下記の資格を保有しており、資格取得に関して支援を行います。
船橋二和病院 透析科 資格取得者
腎代替療法専門指導士 ME1名
血液浄化専門臨床工学技士 ME1名
透析技術認定士 ME9名、看護師3名
腎臓病療養指導士 看護師1名
糖尿病重症化予防(フットケア)研修修了者 看護師3名
メディカルフットケアワーカー 看護師1名
千葉県糖尿病療養指導士 看護師2名
ケアマネージャー 看護師1名
日本腎臓リハビリテーション学会認定指導士 1名
日本心臓リハビリテーション学会認定指導士 1名

常勤医師は年二回学会参加費・交通費の補助があり、医師・看護師・臨床工学技士すべての職種においても学会発表の際には学会参加費・交通費の補助があり職務として発表が保証されます。
また、資格保持に必要なセミナー費は常勤医師は1人当たり5万円/年の補助があります。看護師・臨床工学技士も科全体として保証されているセミナー費があり支援していきます(応相談)。

ご応募・お問い合わせ先: 船橋二和病院 管理部
Email :toiawase@futawa-hp.jp
TEL :047-448-7111(代表)

船橋二和病院 地域連携センター
(代表)
047-448-7273

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