専門研修 サブスペシャリティ領域

腎・透析コース

取得できる資格

  • 腎臓専門医
  • 透析専門医
  • 内科専門医(認定内科医、総合内科専門医、新内科専門医)

研修責任者

松隈 英樹

略歴 1980年 千葉大学医学部卒業
1980年 千葉県勤労者医療協会 入職 (配属:千葉健生病院)
1982年 南浜診療所診療所 所長
1988年 船橋二和病院 腎臓内科科長
現在 船橋二和病院 院長
所属学会 日本内科学会、日本透析医学会、日本腎臓学会、日本透析医会
専門医資格 日本内科学会認定内科医、日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医

3年間の後期研修により研修可能なもの(ひとりでできるようになること)

<腎>

  • 1. 急性・慢性糸球体腎炎、急性・慢性腎不全についての鑑別並びに診断、治療
  • 2. 腎生検・病理組織にて、腎疾患の概念、予後、治療について理解する。
  • 3. 希望があれば、腎生検手技の取得

<透析>

  • 1. 透析導入の基準の理解
  • 2. ダブルルーメンカテーテルの挿入(鼠径、内頚)
  • 3. 肘部上腕動脈直接穿刺
  • 4. 血液浄化法の種類と選択
  • 5. 透析患者さまの管理と指導
  • 6. 内シャント手術、PTAの参加
     在宅医療を担い、介護系諸施設の現状を理解し、連携していくことができる。

他施設にはみられない研修の特徴

  • 様々な社会的問題を抱えた患者さまが多いが、看護師、ソーシャルワーカー、栄養士、事務などのコメディカルと協力し、患者さまの問題解決にあたっている。
  • 種々の医療費免除制度(特定疾患、難病、小児科特定疾患)を理解し、患者さまに速やかに伝え、運用する。
  • 他科との連携、協力がスムーズで、医療の現場に生かされている。
  • 透析患者さまの抱える様々な合併症(心血管、脳卒中など)にも循環器科、リハビリテーション科などと密に連携をとり治療にあたっている。
  • 産科とも協力し、腎疾患をもつ妊婦の出産を受け入れている。

具体的な研修スケジュールの概要

(1)腎

  • ⅰ)基本的に病棟勤務
  • ⅱ)腎疾患で入院した患者さまを受け持つが、腎炎関連の症例は少ない可能性あり。
  • ⅲ)腎生検の立会いとチャンスがあれば手技の取得
  • ⅳ)腎カンファレンス(週1回)、腎・循環器合同カンファレンス(月1回)、千葉県腎疾患懇話会(年4回)でも積極的に発表をおこなっている。

(2)透析

  • ⅰ)透析導入症例の受け持ち
  • ⅱ)透析回診の参加
  • ⅲ)内シャント手術、PTAの見学~参加
6ヶ月の場合
体制 指導方法 指導
時間
レクチャー内容
6ヶ月 病棟中心
週1~2回外来
カルテチェック 週1回 主要疾患講義
病棟回診 週1回
医師腎カンファレンス 月2回
病理腎カンファレンス 週1回
透析回診随行 透析回診 毎日 内シャント手術・PTAの見学・参加
3年の場合
体制 指導方法 指導
時間
レクチャー内容
1年目 病棟中心
週1~2回外来
カルテチェック 週1回 ・主要疾患講義
病棟回診 週1回
医師腎カンファレンス 月2回
病理腎カンファレンス 週1回
透析回診随行 透析回診 毎日 ・内シャント手術、PTAの見学・参加
2年目 外来2~3単位 透析回診担当 (1~3単位) 同上 同上 ・腎生検手技
・内シャント手術、PTAへの参加

希望があれば3ヶ月程度の外部研修可能
3年目 外来3単位 透析回診担当 (3~5単位) 診療所研修 同上 同上 ・専門医取得へ向けての準備
・内シャント手術・PTA施行

受け持ち症例の予測

(1)受け持ち患者全体の傾向

・糖尿病性腎症による慢性腎不全が最も多く、合併症も併発していることから、全身的な視点が必要。
・透析患者さまの入院も多く、やはり合併症の全身的な管理が必要。

(2)入院

・慢性腎不全からの透析導入症例、救急車で搬送され透析導入になる急性腎不全、ANCA関連腎炎のような急速透析性腎炎の診断、治療、慢性腎炎の確定のための腎生検、透析患者さまの他疾患での入院症例など。

(3)外来診察継続症例

・IgA腎症

学会専門医取得に向けての準備内容

  • 豊富な症例を一つ一つまとめ、カンファレンスや学会発表を行う。
  • 3年間で専門医取得の条件は十分に揃う。
  • 必要な学会歴と内科認定医を取ることが最低条件。

各科アピール

必要があり、本人及び仲間の合意があれば、他施設での短期研修も可能(3ヶ月から1年程度)。

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循環器コース

取得できる資格

  • 循環器専門医
  • 内科専門医(認定内科医、総合内科専門医、新内科専門医)

研修責任者

白井 精一郎

略歴 1992年 鹿児島大学医学部卒業
1992年 千葉県勤労者医療協会 入職 (配属:千葉健生病院)
1995年 船橋二和病院 循環器科 配属
現在 船橋二和病院 循環器科科長
所属学会 日本内科学会、日本循環器学会、日本心血管インターベンション学会
専門医資格 日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医

指導協力医師

守月 理

略歴 1982年 千葉大学医学部卒業
1982年 千葉県勤労者医療協会 入職 (配属:千葉健生病院)
1984年 東京大学医学部附属病院・胸部外科
(旭中央病院心臓血管外科、国立国府台病院外科)
1992年 船橋二和病院心臓血管外科 科長
現在 船橋二和病院 副院長
所属学会 日本外科学会、日本循環器学会、日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本脈管学会、日本冠疾患学会、日本血管内治療学会
専門医資格 日本外科学会専門医、日本循環器学会専門医、日本胸部外科学会認定医

中川 統

略歴 1993年 三重大学医学部卒業
1993年 千葉県勤労者医療協会 入職 (配属:船橋二和病院)
所属学会 日本内科学会、日本循環器学会、日本インターベンション学会
専門医資格 日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医

3年間の後期研修により研修可能なもの赤字は、独り立ち可能な見込み)

  • 循環器病の初期診療(心電図判読、救急対応、慢性疾患管理)
  • ホルター心電図、24時間血圧計の評価
  • ・心エコー(ドプラー) 経胸壁、経食道 施行と判定
  • ・心臓カテーテル検査(成人) 冠動脈造影右心カテーテル、心筋生検
  • ・冠動脈カテーテル治療(成人) ステント植込み、DCA、distal protection、
  • ・血管内超音波検査、IABP管理
  • ・末梢・腎動脈の血管造影とカテーテル治療
  • ・下大静脈フィルター留置(一時フィルター、永久フィルター)
  • 一時ペーシング治療(経静脈、経皮)
  • ペースメーカー植込み手術(鎖骨下穿刺法)
  • 電気的除細動(カルディオバージョン)

他施設にはみられない研修の特徴

初期診療、急性期診療、慢性期管理と、診療全てにおいて患者さまに関われるため、今後の循環器科医師としてどのような進路になるにしてもここでの経験が役立つでしょう。患者会活動に参加する事で、医療施設の中だけではわからない患者さまの素顔も見えてきて、大きな発見があるはずです。また民医連では、診療に困難をきたすほどの社会経済的背景を持った方が対象になることもしばしばです。このような経験は、とかく高額な先進医療が必要になる循環器専門医療を担う者がreal worldにおいて医療を実践する上で、かけがえのないものと思われます。

具体的な研修スケジュールの概要

① 基本的に病棟勤務
② 入院の主たる原因が循環器関連の患者さまを受け持つ

(横にスクロールしてご覧ください)

体制 指導方法 指導
時間
レクチャー内容 外部研修
1年目 病棟中心6か月
その後専門外来
循環器待機
カルテチェック 週1回 病棟治療基準
主要疾患講義
回診、心エコー 週1回
心カテ 週2回
2年目 外来2単位
慢性疾患継続外来
循環器待機
PCI助手・術者 週1回 外部研修
(半年間)
外来オリエンテーションとレクチャー
3年目 (診療所研修) 循環器専門医試験準備 専門病院
(単位研修 週1日)

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