船橋二和病院からのお知らせ

2024.03.01 医療コラム

鼻出血について

鼻出血について

  小児科 渋谷貴大医師

 

「鼻血が止まらない!!」と救急外来を受診される患者さんによく遭遇します。鼻出血は誰にでも起こる症状ですが、間違った対応をされている方が少なくないようです。

そこで、今回は鼻出血に関する知識、簡単な対応方法をお話ししたいと思います。

鼻の中には細い血管が密集したキーゼルバッハ部位と呼ばれる部分があり、指で容易に触れることができる位置にあります。このキーゼルバッハ部位は刺激に弱く、大半の鼻出血はここで起こります。顔面を強打したり、指でいじったりすることで容易に出血が起こります。また、花粉症、副鼻腔炎、慢性鼻炎などの既往がある患者さんでは、頻回に鼻をかむことが刺激となって鼻出血を起こしやすいです。

実際に鼻出血が起こったら、まずは焦らず安静にすることが大事です。その上で少し前かがみの姿勢をとり、鼻翼を親指と人差し指ではさみ、強くつまみます。これを1015分続けるだけで、ほとんどの出血は止まります。口の中に流れてきた血液は飲み込まずに、吐き出すことも大事です。血液を飲み込むと嘔吐、窒息、誤嚥などを起こすことがあるので絶対に飲み込まないで下さい。また、前述の花粉症、副鼻腔炎等の治療を合わせて行うことも大事です。

紹介した方法でも鼻出血が止まらない人、頻繁に繰り返す人は医療機関を受診されることをお勧めします。ひょっとすると、何か怖い病気が隠れているかもしれません。

鼻出血について

一覧に戻る

患者さま・医療関係者のみなさまへ

患者さまがよくご覧になられるページをご案内いたします。
確認する

ご案内

PAGETOP