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授乳にまつわるお話「入院中の授乳のこと」

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入院中の授乳

入院中の授乳

分娩直後に、赤ちゃんとママの体調が許せば、分娩台での授乳が始まります。まずは赤ちゃんをお胸に抱っこで、早期母子接触(カンガルーケア)です。そのあと丸1日ほど、赤ちゃんは寝ていることが多いようです。ママもお産の疲れを癒すためにゆっくり休みましょう。

母児同室が始まります。授乳時間は決まっていません。赤ちゃんがほしがるとき、が授乳のタイミングですので、ほしがったら何回でも吸わせてあげます。とはいえ、最初のうちは、にじんだ母乳をなめるかんじです。少しずつ、上手に吸ってくれるようになりますが、ママのおっぱいは、これから分泌が始まる前の準備段階なので、それほど出るわけではありません。でも、赤ちゃんが吸ってくれることで徐々に母乳が作られ、数日かけて出てくるようになります。

 

母乳がではじめるまでには個人差もありますし、赤ちゃんが泣いてほしがる頻度も違い、10人いれば10通りの授乳のかたちがあります。母乳の分泌や赤ちゃんの飲み具合・体重などからその親子にあった授乳のアドバイスをしています。

入院中の流れはおおよそこんな感じです

(出産当日)

なるべく早めに授乳をしてみる。

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(出産当日~2・3日目位)

赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけあげる(1日8~12回位)。まずはおっぱいだけをあげる(まだ母乳は出ていなくてもOK)。上手に吸えるように、抱き方・含ませ方のお手伝いをさせて頂きます。

必要に応じて、カップや哺乳瓶で搾乳やミルク・糖水をその都度飲ませてあげる。

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(3日目以降位)

徐々におっぱいが出始め、赤ちゃんも元気よく吸うようになる。ママのおっぱいがパーンと張って、痛みを感じることも。

直母(赤ちゃんが直接母乳を吸うこと)だけで足りないとき、(例えば、おっぱいを何回も飲んでいるけれどまだ欲しがるときや、おっぱいに傷が出来て直母が難しいとき、ママの体調が優れないとき等など)は定期的、または一時的に搾乳やミルクも飲ませてあげる。

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(4・5日目以降)

授乳が少しずつ慣れてきて、赤ちゃんが1回に飲む量も増えてくる。

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(退院)

直母だけで/直母とミルクの混合で/搾乳がメインで/ミルクがメインで/など、親子に会ったやり方が大体できてくる。それでもおっぱいが本格的に出るのはまだ先のこと、、、ミルクの頻度や量もこれでいいのかしら等々、、、 困った事があれば、いつでも授乳育児サポート外来や、産後の健診などで相談してくださいね。

 

 

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